特殊工具


フライホイールプーラー&ホルダ

 Gアクのフライホイールはどうやって外すのか?って書き込みを以前何処かのBBSで見かけた事がある。よくバイク用品店で売られているプーラーは、ねじ込み式のものが多いのだが、Gアクのフライホイルにはネジが切られていないので使えない。ベアリングプーラー使う人もいるみたいだが、うちのは軽量ロータなので、外周に力入れると変形しそうで怖い。と言うわけで、専用工具を使うのだが、こんなものそう何度も使う物ぢゃないのに、大金払うのももったいない。と言う訳で作っちゃう事にした。

まずホルダだが、これはDIYショップで売っている20x20のアングル材に36mm間隔でφ7の穴を明け、穴の間をV型に削っただけの物だ。ファンを外した後、ファンを固定するM6のネジ穴にこのホルダをネジ止めして、フライホイールのセンターナットを緩める(又は締め込む)時にフライホイールを回転しない様、押さえておく為に使う。

  プーラーは、これまたDIYショップで\200で購入した板付きナットと言う奴に、φ7の穴を3個、ナットの中心に合わせて直径42mmの円周上に120°間隔で開けたものだ。(図面指示的に言うと3-φ7 PCD42と言う表示になる) こいつをセンターナットを緩めたロータにネジ止めしておいて、ナットをスパナで回転しないように押さえながら、M16の適当なボルトをねじ込んでいくと「バキィ」と言う音と共にロータがシャフトから外れる。センターナットを外さないでおくのは、この時勢いでロータが外れないようにするためだ。ロータを軸から抜くと、半月キーがあるのでなくさないように注意。

ナットを回すときはこんな感じ 軸から抜くときはこんな感じ・・
クランクケースセパレータ
クランクケースセパレータ使用の図

クランクケースセパレータ使用の図 その2

 懲りずにエンジン壊すので、いい加減自力で腰下割れるようにならないと埒があかない。腰下割るにはクランクケースセパレータと言う特殊工具が必要で、これまた結構なお値段がする代物だ。ただ、ヤマハ純正のクランクケースセパレータは、色々な車種に使えるような構造だが、私はGアクの腰下さえ割れればいいので、何とか自作できないかと思ってでっち上げたのがコレ。

 クランクケースには両側共、M8のタップ穴がある。何も取り付けられていないところを見ると、おそらく組立時にこのタップを使ってクランクを引いているのだろう。コレを使わない手はないので、ここに柱を立てて梁を渡し、クランクを押し引きするネジ棒を支えればよい訳だ。

 各部の寸法とかは、言葉で表現できないので、別途図面書いて貼る事にするが、とにかくクランク割る事は出来た。あと問題は組めるかどうかだが、ここまで出来れば多分大丈夫だと思う。

 滅多に使うものではないが、無いと作業できないものなので、持っておいても良いかな。

 追記:クランク割ってみたら、クランクベアリングの内部に、相当大量のアルミ粉末が入り込んでいた。コレを見たら洗浄しても落ちるとは思えない・・・。

 ピストンに穴開けちゃったら、素直にクランク割った方が良いと思いまふ・・・。

 寸法入りの画像はここ

 追記:ネジ棒と先端ナットは、ねじ込み後緩まないように     ピンで固定。


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