吸気系


最初は・・

 当然私も最初はノーマルキャブで、定番の3KJダクトやエアクリBOXの単室化加工、洗濯機ホースの消音ダクト
なんかでちまちま弄っていたのだが、その程度の改造では大幅な変化は見られない。改造病も末期になってくると
劇薬が必要なのだ。
で、ビックキャブ装着だが、Gアクにポン付けできるビックキャブは、今の所マロの4VP用デロルト位で3万円近くする。
(最近Dトナのキットも出た様だがネットフィルターだし)
慢性金欠病のおぢさんにはとても手が出せないので却下。ビンボー人は金の代わりに手間で何とかするのである。
とはいえキャブ本体を自作する程ヒマも根性もないので、キャブは何処かから調達してこなくてはならない。
あちこち声を掛けると結構出てくるもので、昔のKX125用やらRZ250用やら・・・・結局、行きつけのバイク屋で
駄々こねて貰ってきたR1-Z(3XC)用ミクニFLAT26が一番良さげだったので採用決定。
 次に問題なのがインマニだ。市販のキタコやKOSOのマニは、車体の左斜め前方を向く。このまま大型のキャブを
付けるとキャブがフレーム側を向き、エアクリどころかパワフィルさえ付けられないのだ。コレは「エアクリ必須」という
ポリシーに反する。
また、キャブの装着スペースは、オイルタンクとフレームの間の極めて狭い空間しかないで、必然的にマニは
「びみょーにねじれた」形状にならざるを得ないのだが、そんなものどうやって作ればいいのか・・・・
 マニの問題が解決できず、暫く保留になっていたTM26だが、某オフ会でH.I.Dのはたけさんに、「エポキシパテで
マニ作りました」なんて言う話を聞き、状況は一変した。

おぉ!エポキシパテかぁ。OK、とりあえずそれでGO!


パテマニVer1

 とりあえずパテマニベースとインシュレータ取付板を、H.I.Dで製作して貰い、現合でパテマニを作ってみた。インシュレータはキャブと一緒にもらってきたR1-Z用を使った。スペース的にはまさにギリギリ。何とか押し込んだという感じ。
写真では分からないがリードブロックもH.I.Dで加工してもらったRZ50用である。

パテマニ製作の詳細については、はたけさんのHP「改造さんいらっしゃぁい」参照。
パテマニVer2
Ver1のパテマニも強度等の問題はとりあえず無かったのだが、その後、オイルを混合仕様にして、オイルタンクを撤去した為、キャブの横に広大な空きスペースが出来、わざわざねじれたインマニにする必要が無くなったので、パテマニVer2を製作した。インシュレータはキタコのPWK用を使った。キャブの取り付け方向と、ベース板の固定ボルト位置が干渉してしまうため、ベース板を2枚重ねにして、固定ボルトをオフセットさせた。
 Ver1に比べ管路長が短く、曲げ回数が減った事で吸気抵抗は相当下がったように感じる。レスポンスはVer2の方が当然良い。ただVer2は製作を急ぐあまり、適当に見当で作ってしまったので、若干キャブが前傾した状態になってしまった。
 多分そのうちVer3を作ってしまうような気がする・・・。
エアクリ&その他
 実はマニ製作自体はさほど難しくなくて、キャブを取り付ける所までは結構すんなりいったのだが、「どーにでもなる」と思っていたエアクリとエアクリダクトが一番の難問だったのだ。実際、キャブ装着後、すぐに試したくてパワフィルを付けて乗ってみたのだが、乗っている本人が五月蠅くて3日でGiveUp。何とかエアクリ付けないと会社行けない!と言うことで、強引にくっつけたのだ。
エアクリはノーマルとは逆に、車体外側から内側にエアが流れるようにして、エアクリ下部からキャブに接続する。(単室加工済みが前提) ケースのノーマルの穴を塞いで新たに開け直し、ダクト接続用の塩ビエルボをエポキシパテで取り付け、フィルター自体は裏表が逆になるのでDトナのターボフィルター汎用品を切り抜いて作り、キャブとエアクリの間は塩ビエルボとバスダクトで接続と・・・・かなり強引な取り付け&汚い加工なので、きちんと作り直したい。

 アクセルワイヤもノーマルは使えないので、自転車用変速ケーブルを流用して自作した。混合化したので、アクセルワイヤはダイレクトに1本引きにしたが、結構軽くて良い。
で、どーなのよ
  TM26を装着した効果なのだが、はっきり言って「凄く早くなった」と言うワケではない。私自身、setting能力不足なのでset出せないのが最大の問題なのだが、少なくとも今迄の所、最高速が大幅に伸びるようなことはなかった。中間加速は良くなったと思うのだが、数値的に計測したワケじゃないので今ひとつ不明確。
 まぁ、こーゆーのはトータルで効いてくるものだから・・・・・・・。

  このキャブはエアスクリューというものがない。と言うか固定式なのだ。その為極低速域でのSettingは非常にやりにくい。 (貰い物なので文句も言えないが・・・)

エアクリ破損!
  1月23日、朝降った雪がその後の雨で溶け、夜晴れた為に気温が下がり、会社から帰る頃には完全に路面凍結状態だった。そんな日にバイクで出勤する方が悪いのだが、案の定凍結路面にフロントとられてコケた。カウルに傷が入ったのも痛いが、何とエアクリBOXが割れてしまった。とりあえずガムテで補修したが、そんな状態で長いこと乗れるはずはないので、エアクリ再製作決定。
 まぁ、作り直したいとは思っていたので、「すぐやれ」という神の声だと思う事にしてパーツを発注した。割れたのはBOXの外側だけだが、この際と思って内側の方も頼んできた。
 ・エアクリーナーケース 4VP-W1441-00
 ・エアクリーナーケース 4VP-W1442-00
今度はもう少しきれいに作ろうと思う。 

エアクリ改製作
  先日、しょうちゃんさんに5FA1のノーマルエアクリを譲っていただいたので、早速改造する事にする。今回は前回の反省をふまえ、多少なりとも見栄え良く作りたいものだ。また、前回多用したホットボンドだが、吹き返しのガスでやられてしまうので、今回は使わない事にする。

・大キャブ用ノーマル改エアクリBOXレシピ

 準備するもの
 5FA1エアクリBOX(フィルタとダクトは不要)
 3KJダクト(Gアクユーザーなら持ってるはず?)
 30mm塩ビエルボ2個
 3山バスダクト
 エポキシパテ(必須・パテマニ信者なので)

 アウターケース側
 駆動冷却エアは分離しないと吸気に影響する(と思う)ので、単室化加工必須だが、塩ビエルボ等を使うのは面倒なので、今回はケース底に穴を開け、パテで隔壁を作る事にした。吸気口の消音は、ノーマルキャブ時代に使った3KJダクトが寂しげだったので、廃物利用した。後はケース内の仕切を適当に切り欠いて終わり。

 インナーケース側
 とりあえずノーマルの吸気口と冷却エア吸気口はパテで塞いでしまう。何とかここからキャブに繋げないか考えたが、物理的に無理なので断念。アウターと同様仕切り板は適当に切り欠く。キャブへの接続は塩ビエルボで行うので、φ44のホルソーで穴開け。

 ダクト
 ダクトは塩ビ管とバスダクトで行うのだが、塩ビ管を買ってくるのを忘れてしまったので今回はここまで。(じゃUpすな!)
エアクリ改製作(その2)
  この所忙しくて、昨日ようやく閉店間際のDIYSHOPに駆け込み、塩ビエルボを購入できたので、エアクリ再製作の続きを行った。

 ver1のエアクリBOXと見比べて、キャブ側のダクト位置が同じになるように塩ビ管を切断した。エアクリBOX側はパテで固定するので、パテが食いつくように塩ビ管の外周に切り込みを入れ、管内側をR状に削った。これはパテを盛った状態で、ファンネル状になれば、多少でも吸気音の低下に効果があるのではと思ったのだが、効果のほどはやってみないと分からない。

 塩ビ管の加工が終わったら、エアクリBOXに差し込み、バスダクトで連結して再度ダクト位置の確認を行う。多少の位置ズレはバスダクトでごまかせるので、大体よさげな所でエポパテで固定する。

 後はVer1で作ったフィルタをVer2に移植して蓋をして完成。

 流石に2個目になると、多少はキレイに出来るので、まぁ、見てくれは合格。早速取り付けてエンジンを掛けてみる。数回あおった感じではver1より静かな感じがする。これはファンネルもどきが効いているのか、単純に吸気量が絞られたからなのかは分からないが、結果オーライなのでOK! (2003.2.5)
キャブ変更

 「ヘタレ号更生プロジェクト」の所にも書いたが、TMでどーしてもセッティングが出せないので、目先を変えるためにキャブをVM26に変えてしまった。また、VMはエアクリダクト側のダクト接続部分の奥行きが短く、バスダクトをホースバンドで締め付けても、吹き返しのガスで濡れると外れ易くて走行中爆音になってしまったりする。と言うわけでエアクリダクトの接続部分を作り直した。
詳しくは「ヘタレ号更生プロジェクト・その7、その11」参照.


災いは忘れた頃に・・・・
  最近、デトネっぽいのでちょっと圧縮下げてみるかなぁ、っていう感じでヘッドはぐって、ヘッドガスケット(って言うかスペーサー)を1.5tから2tに交換して試走。スタート後500mも走らないうちにいきなり猿人ストール!!!???。
 焼き付きではなく吸気系っぽい感じがしたので、オイル給油ハッチから中を覗くと、なんかキャブが微妙な感じ・・・。嗚呼、割れましたか。「パテマニ」


 そんなワケで、1月から3000km余り使ってたパテマニVer2、すぱっと割れました。割れたというか、アルミフランジ部分から剥離したというのがホントの所だが、やっぱり通勤仕様のスクーターにパテマニはちょっと向いてないのかも・・・。夜だったから良かったようなものの(良くないが)、朝なら遅刻確定だった。とりあえずいつも持ち歩いているパテマニ(金属用)で修復する。完全には復旧できないが、とりあえず家まで帰り着けるくらいにはなるだろう。後は固まるのを待つわけだが・・・をを、すぐそこにP店が!

 ---2時間経過---

vuuさんを哀れに思った神様がパテ代を恵んでくれた。(^o^)/
エンジンかけてみると、案の定2次エアっぽいが、とりあえず始動したので、残り15Km何とか帰ってこれた。しかし、このまま乗っていられる程根性無いので、新マニを何とかせねばなるまい。これまでパテマニが割れたのは、金属部分とパテ部分の接合面の剥離が原因なので、接合部分にきちんと段差を作って、パテが食いつくようにしてやれば良さげな感じだ。

そんなワケで、パテマニVer3新規製作決定。

パテマニVer3
さて、割れたパテマニは、応急修理したものの二次エア吸いまくりで、セッティングも何もない状態なので、早急にVer3を製作しなくてはならない。

 パテマニVer3の基本構想は、Ver2を作った直後からあって、クランクケース側とキャブ側を金属板を一体構造として、途中の管路部分のみパテで作ることにし、パテの接合面だけで荷重を受けないようにするというもので、簡単な図面を書いたりはしてあったので、後は材料集めて加工するだけなのだが、実はマニ本体より、マニの下に付けるオフセットアダプターが面倒くさいのだ。

 こいつはφ80位の円盤だが、そんな都合のいい材料がなかったので、10tのアルミ板をバンドソーで適当に切り出し、旋盤で外周を削った後、くわえ直して内径と両面、そして今回の目玉である(大げさ)Oーリング溝を加工して、取付穴加工と、たっぷり三時間も掛かってしまった。
(いや、腕がないのは分かってるのでつっこまないよーに)

 これに対して主役のマニは、3mmのアルミ板に穴加工して折り曲げ、内径φ23の水道用L字管のエルボ部分をつなぎに使い、これをパテで固めて固定するという構造にしたので、2時間ほどで出来た。今回はマニ内側を磨く手間がほとんど要らないので、一番時間が掛かったのはパテ部分の表面をそこそこ仕上げる部分で、これは手を抜いても性能的には影響ない部分だが、やっぱり見た目もある程度は気にしちゃうので、それなりにペーパーで削った。

 出来上がって早速装着。今回は、マニの取付方向を調整できるように、取付穴を長穴加工したので、キャブとエアクリの位置関係もサクッと合い、いい感じである。肝心の性能面は、マニの口径がφ23と若干細くなってはいるが、別段影響するほどでも無かろう。さて、パテマニVer3は果たしてどの位持つのだろうか?

 今度割れたら、パテマニ信者やめようかとも思っているのだが・・・。













































二次エアの原因


 ここしばらく回転の下がり方が遅かったり、アイドルが不安定だったりと、どう見ても二次エア吸ってるっぽい状態で、マニの接合部再研磨したり、液ガス使ったりと、あれこれ対策していたのだが、一向に改善しなくて悩んでいたのだ。が、今日マニ周辺にパークリ吹き付けながら、リ−クカ所探していると、マニ本体にパークリかけた時にアイドル回転が落っこちる。よくよく見てみると、パテとマニベースのアルミ板の間に亀裂が・・・・・。やっぱり剥離しましたか。しかし今回はパテが剥離してもベース板がキャブを支える構造なので、いきなりキャブ落下とか言う状況にはならず、しかも亀裂が接合面で、夜間には発見しづらい箇所だったので気が付かなかった。とりあえずパテで修復はしたが、いい加減接合方法考え直さないとだめぽ。



パテマニVer3.1

 前回補修したパテマニの接合面だが、やっぱり剥離して2次エア吸いまくり状態になってしまった。信頼性という意味からも、総金属製のマニにしたい所なのだが、そうなると簡単には作れないので、とりあえず暫定版と言うことで、Ver3の構造に補強リブを追加した「パテマニVer3.1」を製作した。少なくても補強リブが、折り曲げた金属板が開くのは防ぐはずなので、Ver3の様に簡単にはパテが剥離することはないとは思うのだが・・・・。当面様子見。

多孔プレート装着による気化促進?
 今、隔離病棟で旬な話題が、この「多孔プレートで云々」と言う奴で、要はキャブとリードバルブの間に穴の沢山開いた板を、気流と平行に設置する事で乱流を発生させ、ガソリンの気化を促進するというものだ。まぁ、理屈としては納得できる部分もあるし、実際装着して効果があったという話もあるようなので、早速実験するのである。
 最初に考えたのは、要はキャブの後に乱流を発生させるような物を置けばよいので、別に板ぢゃなくて金網でもいけるのでは?と言うことだった。早速会社の昼休みに1mm目位のSUSの金網で茶漉し状のものを作り、インシュレータの中に押し込んでみた。結果的に、体感できるような効能はなく、逆にアイドリングが不安定になったので1日で取り外した。金網では乱流の発生が弱いと言う事と、金網がガスを集めてしまい、生ガスの溜まりが出来るようで、これがアイドリング不安定の要因になっているようだ。
 やっぱりある程度マトモに作らないと駄目っぽかったので、1mmのアルミ板にφ2にの穴を明けてやり、リードブロックの中に入るように成形して装着した。リードブロック側は、穴の縁の部分に金ノコで3mm位の切り込みを入れ、ここに多孔板が入り込むようにして位置決めしている。

 で、効果の程は?と言うと、はっきり言ってよく分からない。

 少なくても悪化はしていない。低速トルクが出るという事なのだが、ヘタレ号の駆動はかなり加速側に振ってあり、スタート直後から8000rpm位回っているので、体感できないのかも知れない。だいたい現状のキャブセットがマトモかどうかすら極めてアヤシイ所なので、もうしばらく様子見かな。
 

 

 

 

 

多孔プレート装着による気化促進?(その2
とりあえず付けてみた多孔プレートVer1だが、結局燃費もさして変わらず、ほとんど効果を実感できなかった。マニ出口を絞って流速を上げたり、キャブの後に「乱流リング」とか付けたりしてみたが、結果的に燃費も変わらず。逆にマニ絞った為に若干パワーダウンしたような感じで、いまいちよろしくない。他の人柱な方々のレポートを見ると、やはりある程度多孔プレートの面積があった方が良いみたいだ。

 で、Ver2の製作である。

 多孔プレートの枚数増やそうかとも思ったが、これは作るとなると穴開けるのが結構(って言うか相当)めんどくさい。パンチングメタル買ってくればいいのだが、最近DIYショップが開いている時間に帰れないので、材料調達が難しい。そこで目を付けたのが今回使った「金網製の箸立て?」で、夜中でも営業している近所のドンキで買ってきた。無論このまま使うわけぢゃなく、お目当てはその金網部分だ。金網と言ってもこれは「エキスパンドメタル」である。要は金属板に切り込みを沢山入れて引っ張って伸ばしたようなモノで、パンチングメタルより開口比率は高いが、その分凹凸量が大きく、乱流が発生しやすそうな気がしたので採用したのだ。ただし、適当なニッパで切ろうとすると、見かけ以上に硬いので、手にまめを作ったりする。

 Ver2は、単純にエキスパンドメタルを長方形(35x63mm)に切り、リードブロックの中に「U字型」に曲げて突っ込んだ。元ネタの「吸気と平行に多孔プレートを付ける」とはちょっと違うが、とりあえずやってみるのだ。
 
 組み付けて早速試走してみる。んん〜、Ver1より下は良くなってる気がする。Ver2も濃くなる方向へは行っているようだ。最高速はまだ限界まで出していないが、とりあえず「ぬわわ」位は出るみたいだし、当面これで・・・。

 

VM18装着
VM18と周辺部品  TM26,VM26と使ってきて、あれこれ弄ってきたのだが、どうしてもスパッと決まらない。無論自分のセッティング能力の低さも原因なのだが、それだけでは無いような気がして考えてみると、G悪に大口径のキャブを装着している場合は、ほとんど直キャブかパワフィルだと言うことに気付いた。普通はノーマルマニとエアクリの間に、大型のキャブなんて入る訳無いんだから当然だが、うちのはムリクリが付いている。直キャブと比べれば吸気抵抗はかなり高いので、そうなるとキャブを通過するエアの流速は低下している筈なのだ。

 「エアクリによる吸気抵抗が流速低下を招き、結果として(特に高速域での)気化に悪影響を与えている」

と言う事になっている様な気がして、前代未聞のキャブの小径化を行ってみる事にした。

ファンネルみたいだけど単にカラーです  ネタは、「ほりさん」が譲ってくれたスズキWOLF50用のVM18である。VM18は他にもたかっちさんが装着されていて、小加工で装着可と言う事だったのと、ずっとミクニを使っていたので、ジェット類が使えると思ったので採用した。(と思ったらMJはTMともVM26とも互換性が無い)

 キャブのマニ側は実はノーマルTKキャブより若干太くて、ノーマルマニにはかなり強引に入れる感じになる。私は旋盤で削ってしまった。逆にエアクリ側はVM18の方が細くて、何かカラー状の物を入れないとNG。私はつば付きのカラーを削って、エポパテで接着している。後は負圧用のニップルを打ってやればOKだ。ワイヤは当然ノーマルのままでは付かないが、うちのは既に変更済みなので長さを合わせただけ。キャブ上部のワイヤガイドはDT50用の流用品だ。

 VM18を装着する場合は、他のキャブと違いエアクリが生かせるのが最大のメリットになる。TKキャブと比べて口径面積比で30%程度の増加だが、TKキャブの評価は決して高くないので、それだけでも交換するメリットはあるだろう。γ50等に採用されているキャブなので、入手性も悪くないと思う。(キタコからも出ている。単体で10Kくらい)

 ただし、私のは混合なので問題なかったが、分離給油の場合はオイルニップルを追加する必要があるかも知れない。(キャブの出所によっては付いているのがあるかも知れないが)

VM18実装状態  そんなワケで、装着自体は一時間くらいで終了。とりあえずMJ#110、PJ22.5であっさりエンジン始動した。軽くあおってみるとレスポンスはVM26より良い。だが、走ってみるとVM26よりパワー感はない。MJ#100に交換して若干良くなったが、全域でパワーダウンした感じ。特に高速域では回しきれない様で、最高速も低下してしまった。

 ただ、セッティング時の変化は分かりやすい。MJもPJもASの変化がはっきり出る。これはやはり流速が上がったことでガソリンの気化状態が良く、微妙な変化が出やすい為だろう。また、吹き返しが激減している事もメリットだ。

 現状MJ#95,PJ#22.5で暫定的に乗っているが、φ18では吸気がボトルネックになってしまう様で、燃費はおそらく向上する筈だが、如何せんパワーダウンしちゃっているので、きっとVM26に戻しちゃうだろうなぁ。

 やっぱり、φ20〜22位のキャブが、バランスが取れてよさげな気がする。

エアクリダクト変更
 某オフ会で、V100とのバトルが予想されたので、あっさりキャブはVM26に戻してしまい、やっぱり大口径キャブはパワー出るわとか言ってたら、V100に完敗してしまった。 このまま引き下がる訳にはいかないので、何とかヘタレ号に活を入れたくてエアクリダクトを変更してみた。

 これまでは、3KJダクトが消音に有効だったので採用していたのだが、この際音よりパワーと、吸気効率優先で、ダクトをファンネル状にしてみた。流石に内径φ40のパイプでは、消音なんて期待できないかと思ったら、意外と静かだった。ただし、何かもう殆ど直キャブみたいな感じで、ちょっとした事でセッティングが変わってしまう様で、このまま通勤で乗り続けるのはキビシイかも・・・。

 

 

VM18再び
 エンジン換装に伴い、吸気系も全面見直しになるのは確実だったので、ここは通勤仕様と言うことで、もう一度VM18を付けてみる事にした。確かに大口径キャブの方が絶対的なパワーは出るはずだが、何分極度のセッテイング音痴なもので、多少でもセッティング出しやすいキャブにしたかった事もあるし、怪しいパテマニでまた迷宮入りするより、とりあえずNマニですむVM18使う方が良いと思ったのも事実。

 VM18自体は、当然すぐ付くように加工済みだったのですんなり装着完了。とりあえずダクトも抜いてないフルノーマルのエアクリと組み合わせてテストしたが、高速域で息つきする傾向は相変わらずだった。1週間ほど毎日2〜3通りのセッティング変更して見たが、どうしてもこの現象が消えずに悩んでいた。ところがある日、前日まで問題なく走っていたはずなのに、朝出勤で走り出すと40Km/Hしか出ない。明らかに濃い状態で、プラグもびしょびしょになっていた。何故かは分からないが、とにかく遅刻寸前の状態だったので、エアクリとっぱずして直キャブにしたらこれが絶好調!すんばらしいパワーで何とか遅刻せずに済んだ。 苦笑

 いきなりプラグがかぶるほど燃調が変化した原因は結局分からずじまいだったが、とりあえずこの後ダクトを抜いて、吸気口を拡大し、エアクリダクトも3KJに交換した状態で、MJ95,PJ20でOKの感触。Gアク弄り始めて初めて燃調が合った気がする。妙な引っ掛かりもないし、上も9000近くまで回る。最高速も何とかぬわわに届くし、当面これでfixしよう。

 

リードブロックと下駄を一体化  吸気系の変更をもう一つ。 ご覧のようにH.I.Dリードだが、ピストン穴のアルミ粉は、リードブロックにも付着していて、一旦分解洗浄が必要だった。折角分解したので、以前からやろうと思っていた、「リードブロックとスペーサーの一体化」をやってみることにした。

 要はリードブロックをスペーサとエポパテで接着して一体化すると言う事なのだが、この時リード板固定ネジがあとから外せるように細工しなくてはならない。と、言ってもスペーサの角をリューターで削ってネジの逃げを作るだけだが、この時取付穴のすぐそばまで削る必要があるので、組み付け時にはガスケットの他に、液ガス併用が必須になってしまう。どっちにしろ今までも液ガス併用だったので手間は大差ないけど。

        

 

 



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